ごみ箱
削除されたファイルを自動的にごみ箱(専用フォルダ)に一時退避させ、復元できるようにします。
上書き更新されたファイルの更新前ファイルを自動でごみ箱に一時退避させることができます。
使用条件の異なる複数のごみ箱を運用することもできます。
ごみ箱を有効にする
次の対象を例にごみ箱機能を有効化する手順です。
目 的 |
対象パス |
説 明 |
---|---|---|
ごみ箱フォルダ |
/RecycleBin |
ごみ箱として使用するフォルダです。 |
バックアップ対象のフォルダ |
/DocRoot |
このフォルダに含まれるファイルが削除や上書き更新されると、当該ファイルはごみ箱フォルダに一時退避されて保存されます。 |
ごみ箱用フォルダの指定
ごみ箱として専用に使用するフォルダを指定します。
FileBlogサーバーまたはファイルサーバーにごみ箱として使用するフォルダを作成します。
フォルダには次のアクセス権限を設定します。
ユーザー/グループ
アクセス権限
説 明
Administrators
フルコントロール
システム管理者用です。サービスの実行ユーザーを含むこともあります。
SYSTEM
フルコントロール
サービスの実行ユーザーです。
FileBlog利用ユーザー
読み取り
UsersやAuthenticatedUsers、または個別のユーザーやグループに許可を与えます。
当該フォルダをFileBlogのドキュメントルートフォルダとして登録します。
ごみ箱フォルダが既存ドキュメントルートのサブフォルダである場合は登録不要です。
タグ定義
ごみ箱フォルダで使用されるタグ項目を追加します。
[管理ツール > 設定全般 > クイックアクセス > タグ > Tags]を選択します。
[既定プロパティから選択して追加]にて下図のように3つのタグ(元のパス・削除日時・削除した人)を選択して追加します。
[保存する]を選択してサービスを再起動します。
[TagLayout]にてごみ箱フォルダにのみ3つのタグを表示させるようにします。(必須ではありません)
ごみ箱フォルダの定義
[管理ツール > 設定全般 > bin]で検索します。
[WebServer/RecycleBinFolder]を選択します。
[追加]を選択して定義を作成します。
複数のごみ箱フォルダを定義できます。
[設定]欄でごみ箱フォルダとバックアップ対象を指定します。
ごみ箱フォルダパス:ごみ箱として使用するフォルダを指定します。
ファイル削除時にごみ箱へバックアップする:チェックを入れると削除されたファイルがごみ箱に退避されます。
ファイル上書き更新時にごみ箱へバックアップする:チェックを入れると上書き更新時に直前のファイルがごみ箱に退避されます。
[変更]を選択して、ごみ箱機能が適用される範囲を指定します。
バージョン管理が適用されているフォルダは除外することをおすすめします。
設定を保存してサービスを再起動します。
ごみ箱の掃除
ごみ箱を定期的に掃除するタスクを登録できます。
タスクの実行により一定期間を超過したファイルが削除されます。
[管理ツール > 設定全般 > タスクスケジュール > TaskScheduler]を選択します。
[追加]を選択してタスクの名前を入力します。
[アクション > 追加 > ごみ箱を掃除]を選択します。
標準既定で7日間経過したファイルが削除対象になります。
任意の期間に変更することもできます。
[スケジュール]にて実行スケジュールを指定します。
設定を保存してサービスを再起動します。
任意の期間に変更する
ごみ箱フォルダの仕様
削除されたファイル・上書き更新されたファイルは、ファイルサーバーのフォルダに次の仕様で保存されます。
WebServer/RecycleBinFolderに登録されたフォルダに[削除・上書き更新]が実行された年月日時のフォルダが作成され、1つのフォルダに対して1つのファイルが保存されます。
パス仕様:\ごみ箱フォルダ\YYYY\MM\DD\HHMMSSsss\削除されたファイル.doc
全てのフォルダとファイルに隠し属性が付与されます。
フォルダのアクセス権限はSYSTEMとAdministratorsグループに付与されます。
ファイルは削除元のアクセス権情報を維持します。
ファイルにタグ情報が(元のパス・削除日時・削除した人)付加されます。
復元したファイルは復元先フォルダのアクセス権情報を継承します。(継承設定されている場合)