WEBドキュメントルート

WEBドキュメントルートとは

ドキュメントルートに登録したフォルダを仮想的なフォルダ構成に組み替えて公開することができます。 この仮想的に組み替えたフォルダ構成をWEBドキュメントルートと呼んでいます。 例えば、以下のように階層を組み替えて表示させることができます。

通常設定

ドキュメントルートフォルダ

エイリアス

表示名

C:\Data\Document

DocRoot

DocRoot

../../../_images/wr001.png

WEBドキュメントルート設定後

ドキュメントルートフォルダ

割り当てフォルダ

WEBドキュメントルート

C:\Data\Document

1)/DocRoot/FileFormats

1)/Virtual-Root-1/_01/FileFormats

C:\Data\Document

2)/DocRoot/Exclude

2)/Virtual-Root-2/_01/Exclude

../../../_images/wr002.png

WEBドキュメントルートの利用例

  • 1つのドキュメントルートフォルダを仮想的に複数ルートに分けて表示させる

  • 多数あるドキュメントルートフォルダを仮想的に少数ルートにまとめて表示させる

  • 階層の深い位置にあるフォルダを仮想的にトップに近い位置に表示させる

  • 階層の途中からしかアクセス権限のないユーザーのために仮想的にアクセス権限のあるフォルダをルートに表示させる

  • ユーザーに実際のパスがわからないようにする

  • お気に入り機能を利用する

WEBドキュメントルートの設定

  1. [管理ツール > 設定全般]を選択します。

    ../../../_images/wr003.png

  1. [全ての設定 > WebDocumentRoot]を選択します。

    ../../../_images/wr004.png

  1. [追加]を選択してWEBドキュメントルート定義を作成します。

    ../../../_images/20231211-115659-441.png

    ../../../_images/20231211-115734-572.png

項 目

説 明

SrcPath

/で始まる仮想のパスを定義します。

DstPath

存在するドキュメントルートのパスを指定します。/エイリアスで始まるVFSパスで入力します。

Caption

画面に表示されるパス名(フォルダ名)を指定します。省略するとSrcPathで指定されたパス名で表示されます。

AutoCreate

ユーザーがログインしたときに仮想ルートフォルダに指定されたフォルダが存在しなければ、親フォルダからアクセス権限を継承して新規フォルダを自動作成します。

Hidden

隠しフォルダにする場合はチェックを入れます。

Patterns

通常は使用しません。UNCパスとドライブレターパスの両パターンを同一視する設定です。DstPathで指定されているパスに対するUNCパス、またはドライブレターパスを指定します。変数も指定できます。

  1. [保存する]を選択してサービスを再起動します。

WEBドキュメントルートの一括設定

多数の定義を作成する場合は[一括編集]機能を利用すると便利です。

  1. [一括編集]を選択します。

    ../../../_images/wr007.png

  1. 赤枠のフィールド名をコピーしてExcel等のスプレッドシートに貼り付けます。

    • スプレッドシートで複数の定義を作成します。

    ../../../_images/20231211-124458-041.png

  1. スプレッドシートの内容をコピーして一括編集ダイアログに貼り付けて[インポート]を実行します。

    ../../../_images/20231211-125157-261.png

  1. [保存する]を選択してサービスを再起動します。

設定例

設定例[1]

冒頭で例示したドキュメントルートフォルダの設定です。

項目

ドキュメントルートフォルダ

C:\Data\Document

エイリアス

DocRoot

★ SrcPath (1)

★ /Virtual-Root-1/_01/FileFormats

★ DstPath (1)

★ /DocRoot/FileFormats

★ Caption (1)

未登録

☆ SrcPath (2)

☆ /Virtual-Root-2/_01/Exclude

☆ DstPath (2)

☆ /DocRoot/Exclude

☆ Cpation (2)

未登録

設定例[2]

設定例[1]に表示パスを指定した設定です。

../../../_images/wr010.png

項目

ドキュメントルートフォルダ

C:\Data\Document

エイリアス

DocRoot

★ SrcPath (1)

★ /Virtual-Root-1/_01/FileFormats

★ DstPath (1)

★ /DocRoot/FileFormats

★ Caption (1)

★ /仮想1/F01/ファイル形式

☆ SrcPath (2)

☆ /Virtual-Root-2/_01/Exclude

☆ DstPath (2)

☆ /DocRoot/Exclude

☆ Caption (2)

☆ /仮想2/F02/除外

設定例[3]

DstPathに変数を指定する設定です。

項目

ドキュメントルートフォルダ

C:\Data\Document

エイリアス

DocRoot

SrcPath

/Virtual-Root-3/Private

DstPath

/DocRoot/Private/$(userid)

  • ユーザーアカウント「fbuser」でFileBlogにログインすると、C:\Data\Document\Private\fbuserのフォルダが作成されます。

  • /DocRoot/Private/fbuserは、/Virtual-Root-3/Privateとして画面表示されます。

  • FileBlogで/Virtual-Root-3/Private/hello.txtのファイルを作成すると、実際にはC:\Data\Document\Private\fbuser\hello.txtとして作成されます。

変 数

パスに変数を使用すると各ログインユーザーに対応するフォルダに接続できるようになります。

DstPathで使用できる変数

ドキュメントルートフォルダにあるドメインIDや、ユーザーIDを名称に持つフォルダを変数により指定できます。

[AutoCreate]を有効にすると、対応するフォルダが存在しない場合にユーザーのログイン時にフォルダが自動作成されます。

変数

説明

$(userid)

ログインユーザーのIDに対応または置換します。

$(userid_rstr1)

ログインユーザーIDの右1文字に対応または置換します。

$(userid_rstr2)

ログインユーザーIDの右2文字に対応または置換します。

$(userid_rstr3)

ログインユーザーIDの右3文字に対応または置換します。

$(userid_lstr1)

ログインユーザーIDの左1文字に対応または置換します。

$(userid_lstr2)

ログインユーザーIDの左2文字に対応または置換します。

$(userid_lstr3)

ログインユーザーIDの左3文字に対応または置換します。

$(domain)

ログインユーザーの所属するドメイン名に対応または置換します。

Captionに使用できる変数

SrcPathのフォルダをログインユーザーのユーザーIDに置換して表示します。

変数

説明

$(userid)

ログインユーザーのIDに置換します。

設定例

項目

パス

SrcPath

/HOME

DstPath

/DocRoot/Users/$(domain)/$(userid)

Caption

/$(userid)

  • ファイルサーバーの\DocRoot\Users\ドメイン名\ユーザー名の実フォルダに対応します。

  • FileBlog画面では、/HOMEとして各ログインユーザーに紐づくフォルダ(\ユーザー名)に接続します。

  • Captionが変数で指定されていると、FileBlog画面では、/ユーザー名として表示されます。