SharePoint認証の準備
SharePointサイトをFileBlogの接続対象をするには、SharePointに接続するための認証アカウント(アプリケーション登録)が必要です。
認証アカウントの作成と設定は以下のとおりです。
SharePoint認証アカウントを作成する
SharePointへの認証アカウントを作成するためにMicrosoft Azure Portalにて[アプリの登録]を実施します。
ここでは認証用の各種キー情報や自己署名証明書の取得および設定を行います。
認証アカウントの登録
Microsoft Azure Portalに接続して[アプリの登録]を選択します。
[新規作成]を選択して名前を登録します。
[名前]を入力します。(任意の名称でかまいません)
[リダイレクトURI]は省略します。
登録されるとアプリケーションの概要ページが開いて各種情報を取得できるようになります。
[アプリケーション (クライアント) ID]と[ディレクトリ (テナント) ID]はFileBlogに登録する情報です。
[証明書とシークレット > クライアント シークレット]を選択します。
[新しいクライアント シークレット]を選択して[説明]と[有効期限]を登録します。
作成されたクライアント シークレット[値]をコピーしてメモに残してください。
[値]は作成時にしか参照できません。(後から再確認できません)
情報は漏洩しないように気をつけてください。
認証アカウントのアクセス許可
SharePointに接続するためのAPIアクセス許可を設定します。
認証アカウントの[APIのアクセス許可]を選択します。
[アクセス許可の追加 > Microsoft Graph]を選択します。
[アプリケーションの許可]を選択します。
Directory
を入力して[Directory.Read.All]にチェックを入れいます。同様に
files
およびuser
を入力して[Files.Read.All]と[User.Read.All]にチェックを入れます。[アクセス許可の追加 > SharePoint]を選択します。
[アプリケーションの許可]を選択します。
sites
を入力して[Sites.FullContole.All]にチェックを入れます[状態]に緑色のチェックマークが表示されていればアクセス許可の設定は完了です。緑色でない場合には管理者の同意を得てください。
自己署名証明書の登録
自己署名証明書の作成
SharePointへの接続認証に使用する自己署名証明書を作成します。
作成にはFileBlogに含まれるプログラムを使用します。
コマンドプロンプトを管理者として実行します。
[インストールフォルダ]\bin
フォルダに移動します。[インストールフォルダ]はインストール環境により異なります。
例示のパスは標準インストールしたときの[インストールフォルダ]です。
cd "C:\Program Files\Teppi Technology\FileBlog\5.0\Bin"
自己署名証明書の作成コマンドを実行します。次のオプションを指定します。
-CommonName "SharepointCert"
:作成される証明書ファイルのファイル名-StartDate 2024-04-01
:有効期間の開始日EndDate 2034-04-01
:有効期間の終了日
Create-SelfSignedCertificate.bat -CommonName "SharepointCert" -StartDate 2024-04-01 -EndDate 2034-04-01
コマンドを実行するとパスワード登録を求められます。入力したパスワードは後で利用するのでメモしておきます。
例示コマンドでは、
SharepointCert.cer
とSharepointCert.pfx
の2ファイルが[インストールフォルダ]\bin
フォルダに作成されます。ファイル名はコマンドで指定した名称になります。
証明書有効期間はコマンドで指定した期間になります。
.cerファイルはAzure Portalの設定で使用します。
.pfxファイルはFileBlogの設定で使用します。