自己署名証明書の利用(SSL/TLS)

FileBlogでSSL/TLS通信(HTTPS)で使用するサーバー証明書を作成して運用することができます。

WEBサーバー(Fb5Webサービス)の開始時に、自己署名証明書を動的に生成してWEBサーバーに読み込ませることで、サーバー証明書のインストール不要でHTTPS接続を簡単に実現できます。

年1回のWEBサーバーの再起動実施でサーバー証明書の有効期限(1年)が自動延長されます。

運用条件

  • AutoCertificateModeの有効化が必要です。

  • クライアントPCにFileBlogの発行するルート証明書のインストールが必要です。

  • 年1回のWEBサーバーの再起動が必要です。

注意点

以下の設定にてAutoCertificateMode(SSL/TLSサーバー証明書の自動生成)を有効にすると、[WebServer/Kestrel/Https/Certificate]に設定されるサーバー証明書は無視されます。

サーバー側の準備

ルート証明書の発行

  1. [管理ツール > 設定全般 > WEBサーバー > Httpサーバー設定 (Kestrel) > HTTPS設定 (SSL/TLS) > SSL/TLSサーバー証明書の自動生成 > SSL/TLSサーバー証明書の発行元となるルート証明書]を選択します。

  2. [WebServer/Kestrel/Https/AutoCertificateMode/RootCertificate]を選択します。

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  3. [ルート証明書を作成する]を選択して必要情報を入力します。

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    • CommonName:組織内で認識しやすい文字列に変更します。(標準既定のままでもかまいません)

    • 有効年数:ルート証明書の有効期間は長期に設定することができます。(20年程度も可能)

    • パスワード:証明書を保護するためのパスワードとなります。

  4. [OK]を実行すると証明書が作成され、[CerttificatePlain]と[Password]に3.で入力した値が登録されます。

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  5. [ルート証明書インストール用ファイルをダウンロード]を実行します。ダウンロードされたZipファイルはクライアント側の設定で使用します。

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  6. [保存する]を選択して設定を保存します。

サーバー証明書の自動生成

  1. [管理ツール > 設定全般 > WEBサーバー > Httpサーバー設定 (Kestrel) > HTTPS設定 (SSL/TLS) > SSL/TLSサーバー証明書の自動生成]を選択します。

    [WebServer/Kestrel/Https/AutoCertificateMode/Enabled]にチェックを入れて有効化します。

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  2. [WebServer/Kestrel/Https/AutoCertificateMode/ServerAddresses]の[追加]を選択して、FileBlog接続URLのホスト名やIPアドレスを登録します。(複数登録できます)

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    • https://PC01/で接続 → PC01

    • https://192.168.0.19/で接続する → 192.168.0.19

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  3. [保存する]を選択してサービスを再起動します。

HTTPS通信の有効化

https://のURLで接続できるようにSSL/TLS通信を有効化します。

クライアント側の準備

FileBlogに接続する各端末で必要な設定です。

  1. [ルート証明書インストール用ファイルをダウンロード]で取得したZipファイルを解凍します。

  2. 「install.bat」を[右クリック > 管理者として実行]します。(管理者権限が必要です)

    • ルート証明書をWindows証明書ストアの「信頼されたルート証明書」へのインストールが実行されます。

    • 「WindowsによってPCが保護されました」のダイアログが表示されたら、[詳細情報 > 実行]を選択します。

  3. インストールに成功すると下図の結果になります。

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     信頼されたルート証明書ストアに証明書をインストールしました。
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  4. FileBlogに「ServerAddresses」で登録したホスト名/IPアドレスを用いたURLで接続します。

    開いているWEBブラウザは再起動してください。(インストールした証明書を認識させます)

  5. 証明書の警告がWEBブラウザのアドレスバーに表示されずに接続できていれば設定成功です。

上記方法の「install.bat」ファイルを利用せずに、ルート証明書をインストールすることもできます。 取得したZipファイルに含まれる「certificate.cer」ファイルがルート証明書なので、端末に配布して使用してください。

  • Windows証明書ストアにて「信頼されたルート証明書」へ手動でインストールを実行する。(各PCで実施)

  • Active Directoryのグループポリシーを利用して配布(インストール)する。

  • サードパーティ製の端末管理システムを利用して配布(インストール)する。